ノーヒッター達成のWソックス・ジオリトが2年連続開幕投手

日本時間3月16日、ホワイトソックスのトニー・ラルーサ監督は今季の開幕投手をルーカス・ジオリトに決めたことを発表した。ジオリトは昨季に続いて2年連続2度目の開幕投手。ホワイトソックスの右腕では1997~98年のハイメ・ナバーロ以来となる。昨季ノーヒッターを達成した右腕は「開幕投手は大きな名誉だ。ワールドシリーズ制覇の可能性があるチームの開幕投手を務めるのは、より重要だし、より楽しい」と2年連続の大役を喜んだ。

現在26歳のジオリトはメジャー3年目の2018年に先発ローテーション定着を果たし、自身初の2ケタ勝利となる10勝(13敗)をマークしたが、自責点118と与四球90はいずれもリーグワーストで、防御率は6点台(6.13)だった。その後、マウンド上での集中力を高めたり、登板間の調整を見直したり、投球フォームや球種のレパートリーに改良を加えたりして、エースへと成長。翌2019年には14勝9敗、防御率3.41、228奪三振の好成績を残し、オールスター・ゲームに初選出されたほか、サイ・ヤング賞の投票では6位にランクインした。

初の開幕投手を務めた昨季は、ツインズ打線に打ち込まれて4回途中7失点で黒星スタートとなったものの、続く11先発では防御率2.75と好投。8月25日(現地時間)のパイレーツ戦では13個の三振を奪い、ノーヒッターを達成した。シーズン通算では12先発で72.1イニングを投げ、4勝3敗、防御率3.48、97奪三振をマークし、サイ・ヤング賞の投票では7位となった。

ジオリトは「このリーグでトップの先発投手の1人であることは証明できたと思う。でも、まだまだ改善すべきことはたくさんあるし、成長し続けることが目標だ」と現状に満足せず、さらなる成長に意欲を見せる。なお、開幕第2戦には元サイ・ヤング賞左腕のダラス・カイケル、第3戦には新加入のランス・リンが先発する予定となっている。

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