Cロナウドがレアル復帰に向けて給料カットを了承

クリスチアーノ・ロナウド(ロイター)

イタリア1部ユベントスFWクリスチアーノ・ロナウド(36)のスペイン1部レアル・マドリードへの復帰が、また一歩現実に近づいた。レアル専門メディア「デフェンサセントラル」はC・ロナウドの代理人を務めるジョルジュ・メンデス氏の話として、給料のカットを受け入れたと報道。これにより、レアル側の補強プランが進めやすくなりそうな状況だ。

メンデス氏は「解決しなければならない問題」とした上で「その条件はすぐに満たされた」とクラブ側と折り合いがついたことを明かした。レアルは今夏の移籍市場でドイツ1部ドルトムントのFWエーリングブラウト・ハーランド(20)とフランス1部パリ・サンジェルマンFWキリアン・エムバペ(22)の両獲りを画策しているとあって、突如浮上したC・ロナウドの再獲得資金まで調達できないのが現状。その中でネックとなっていたのがC・ロナウドの高額な給料だっただけに、このハードルが下がったのはレアルにとっては大きい。

米ニュースサイト「ビジネス・インサイダー」によると、C・ロナウドの現在のユベントスでの年俸は2650万ポンド(約37億円)。ここから10億円程度の〝減俸〟を受け入れることで、古巣への復帰交渉をスムーズに進めたい考えだ。

もちろん、C・ロナウドを獲得すれば予定外の出費になるのは確かだが、レアルとすればメリットも生まれる。欧州各国のビッグクラブによる大争奪戦となっているエムバペはC・ロナウドを尊敬し、食事面などをマネしているほど。それだけに、C・ロナウドがいるというだけで移籍先をレアルに絞る可能性も高い。

さらに世界ナンバーワンの実績を誇る選手が減俸を受け入れたとなれば、他の選手も同様の動きを見せることも考えられる。レアルからすれば、他の選手の減俸に成功すれば、その分を補強資金に回せる。今の条件でのC・ロナウド獲得は決して高い買い物ではない。

メンデス氏は「非常に複雑な復帰だが、ファンを興奮させるだろう」と前向き。欧州の勢力図を大きく変えることになりそうだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社