鈴鹿央士、阿部純子が小堺一機主演「ずんずん!」に出演。メインビジュアルも公開

鈴鹿央士と阿部純子が、小堺一機が主演を務め、テレビ朝日系で4月16日放送の明治ドラマスペシャル「ずんずん!」(午後11:15)に出演することが分かった。また、本作のメインビジュアルも公開された。

本作は、直木賞作家・山本一力氏による同名小説を初映像化するもので、牛乳配達員が起こしたささやかな“奇跡”をを描き出す感動のスペシャルドラマ。主人公は、60歳を超えた牛乳配達員・田代龍平(小堺)。ある朝、担当エリア宅配中の田代は“小さな異変”に気付く。その家には、田代と同年代の女性・湯川かおるが1人で暮らしており、かおるは奇麗に洗った空き瓶を玄関の保冷ボックスに戻しておいてくれるのだが、その日はそれが置かれていなかった。「もしかして倒れているのでは…」。彼女の身を案じた田代は店長や同僚たち、さらには町内会をも巻き込んで、“ずんずん!”と力強い足取りで救出を試みる。

メインビジュアルは、清々しい青空を背景に、ユニフォーム姿の小堺が瓶入り牛乳を手に、ほっこりとした笑顔を浮かべるワンショット。そして「私たちが届けるのは牛乳だけじゃない。」というキャッチコピーには、商品だけではなく、“思い”や“ぬくもり”までをも運ぶ配達員たちの心意気が込められている。

本作への出演が決定した鈴鹿は、2016年にエキストラで映画撮影に参加した際、広瀬すずの目に留まり芸能界入り。映画初出演作の「蜜蜂と遠雷」(19年)で新人賞を総なめにしたばかりか、同系のドラマ「おっさんずラブ-in the sky-」に出演するなど活躍の場を広げている。

そんな鈴鹿が演じるのは、田代が教育係を務めることになった新人配達員・栗本翔吾。生い立ちの影響もあって人と関わるのが苦手な栗本はなかなか周囲に心を開かず、田代からすると、どうにもつかみどころのない青年。しかし、田代や宅配先の人々と交流するうちに、彼にも少しずつ変化が表れる。

鈴鹿は「脚本を最初に読んだ時、素直に感動しました。そして、人と直接顔を合わせてつながっていることは、やはりとても大切なことだと思いました。技術も進歩して、ケータイのメッセージや電話などで簡単につながっているように思えてしまいますが、やはり会って目を合わせることが一番いいことだと…。それが脚本を読んで受け取ったことの一つです」と、この物語が伝えるメッセージに感動した様子。

また、役どころについて「人との出会いで変わっていく部分は、上京してからの自分と少し同じところがあるので、自分なりに素直に演じていきたいと思っています。人との出会いで人との関わり方や考え方も変わったりするので、その出会いにちゃんと影響されていきたいです」と、栗本の成長を丁寧に表現する決意を語った。

そして、舞台となる牛乳配達店看板娘・纏あかねに扮する阿部は、NHK連続テレビ小説「おちょやん」の好演で注目を集め、映画「Daughters」「罪の声」「461個のおべんとう」(いずれも20年)など出演作が相次ぎ、今最も勢いに乗っている女優の1人だ。

阿部も「人と人とのつながりの大切さを感じ、心が温かくなりました。皆さんにも誰かのおかげで笑顔で過ごすことができる瞬間があると思うのですが、そんな優しさを感じるエピソードが詰まったお話だと思いました」と脚本を読んだ感想を述べ、「さっぱりしていて明るい、しっかり者の看板娘として、楽しく演じられたらいいな。小堺さんを筆頭に出演者の皆さんと共に、よりよい作品にするために頑張りたいです」と意気込む。

続けて「誰かの喜ぶ顔を思い浮かべる…それだけで、今日1日が明るく過ごせる。私達の生活のすぐそばで、そんなふうに、“あなた”を思って仕事をしている人がいるかも…。そう思うと、心がポッと温かくなりませんか? このドラマは、人情味のある、お世話焼きな牛乳配達員のハートフルな物語です」と視聴者へメッセージを送った。

さらに、あかねの兄であり牛乳配達店の若き店長・纏亮介役には木村了、田代が窮地を救う一人暮らしの女性・湯川かおる役には朝加真由美が決定している。

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