サッカー日韓戦の強行にKリーグが困惑 韓国代表は帰国後1週間隔離で起用に影響

試合会場となる日産スタジアム

国際親善試合の日韓戦(25日、日産スタジアム)をめぐって韓国Kリーグが困惑していると、同国紙「スポーツソウル」など、各メディアが16日に報じた。

韓国サッカー協会は日韓戦に望む代表メンバーを15日に発表。Kリーグ勢から14人が選出されているが、試合を終えて26日に帰国後、1週間の隔離が求められている。隔離期間は2週間から半分に短縮されたものの、各メディアによると、4月3日にリーグ戦を控える蔚山現代、FCソウル、江原、慶南は選手起用への影響が及ぶという。「代表から帰ってきた選手が、隔離から解除されて直ちに試合に出場することは物理的、身体的にも無理がある」と報じている。

代表に6人を送り出す蔚山の洪明甫監督(52)は「隔離となるので(隔離解除)翌日の試合を準備することはできない」とし「久しぶりに開催される韓日戦であり、韓国サッカーにとって重要な時期でもある。6月のW杯予選前の最後の親善試合になるかもしれないので、大乗的に見てサポートすべき」と語ったと韓国紙「中央日報」など、各メディアが伝えた。

もともと韓国内では世界中で新型コロナウイルスの影響が深刻化する中、アウェーの日本で試合をすることへの批判が出ていた。そんな中、Kリーグの試合にも影響するとなれば、同国のサッカーファンの反発は避けられないだろう。各方面に影響は波及しており、強行した日韓戦が新たな火種を生みかねない状況だ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社