鷹・柳田、復帰戦は2の0も工藤監督は満足げ「元気でやってくれたのが何より」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

5投手で完封リレー「津森のあんな速い球初めて見た」

■ソフトバンク 1-0 DeNA(オープン戦・16日・PayPayドーム)

ソフトバンクは16日、DeNAとのオープン戦(PayPayドーム)に1対0で勝った。先発の笠谷俊介投手が5回を無失点に抑え、2番手以降も無失点リレー。試合後の工藤公康監督は投手陣の上々の仕上がりに目を細めた。

先発の笠谷は毎回走者を背負いながらも粘りの投球を見せて5回無失点。ほぼ手中に収めている開幕ローテに向けてしっかりと結果を残した。工藤監督は「より高いところを目指してほしいので満足はしてないですけど、先発としての役割は十分。ゼロで抑えていますからね。失策で走者を出したり、四球の後で打たれた二、三塁の場面でもしっかり抑えた。ああいうところが本人にとって自信になってくればいいし、『ああなっても自分は抑えられるんだ』というくらいに、打者とどんどん勝負してくれれば良い結果が出るのかなと思います」と評価した。

さらに津森宥紀、岩嵜翔、杉山一樹、森唯斗とつないだリリーフ陣も好投を見せ、DeNA打線をシャットアウト。指揮官は「津森のあんな速い球初めて見た」と笑いながら「前にしっかり踏み込んでいければ腕もしっかり振れる。高村(祐1軍投手)コーチのファインプレー、ナイスコーチングです」とした。

デスパイネも初出場「実戦勘というところ、長い目で見てくれたら」

一時は右肘の不調を心配された岩嵜については「急遽変更になる可能性はゼロではない」と前置きしたうえで「明日の登板はないです。広島戦(19~21日)で連投させる予定にしています。シーズンに入ったら2連投もあるので」と明かした。

また、この日合流しスタメン出場した柳田悠岐は2打数無安打で途中交代。しかし「交代後の表情も明るかった。元気でやってくれたのが何より。まずは決められたイニングの中で守って走って打ってということができることが、今はヒットよりも大きい」と語った。同じくこの日がオープン戦初出場のデスパイネも無安打だったが「まあ、実戦勘というところ。今日が初なので長い目で見てくれたらと思います」とした。

オープン戦もラストウィークに入り、この試合から本番モードで戦うと宣言していた指揮官。「1対0とはいえ、投手がしっかり抑えて勝ったというのはシーズン中にも当然なきゃいけないこと。打者が打てない時には投手が頑張る。投手が打たれたら打者が頑張る。長いシーズンではお互いにかばいあうことが大事」と試合結果に満足気だった。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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