中日・福留の開幕一軍〝消滅〟で波紋 「使わないなら、なんで獲得したのか」の声

福留に一軍昇格の声がかからないのは…

現役最年長の中日・福留孝介外野手(43)が開幕一軍ピンチに陥っている。

沖縄春季キャンプから二軍調整を続けており、16日は教育リーグ・阪神戦(ナゴヤ球場)に「3番・指名打者」で先発出場し、2打数無安打1四球。ここまで同リーグ戦に8試合で12打数2安打、打率1割6分7厘ながら四死球は「8」と驚異的な選球眼を発揮するなど出塁率は5割を誇る。

仁村二軍監督は福留について「体が全然動くし、予想以上に状態はいい。18日に与田監督と話をするが、二軍からいつでもいいですと推薦できるのは福留と遠藤。でも、これは一軍との兼ね合いになる」と説明する。

ところが、当初は16日からの巨人とのオープン戦(バンテリン)で福留を一軍に合流させる方針だったが、それが消滅。チーム関係者は「キャンプからずっと福留の状態は良かったし、いつ一軍に呼ばれてもおかしくなかったが、ここまでずっと上から声がかからなかった。そもそも福留は二軍で打つとか、打たないとか、そういうレベルではないし、圧倒的な存在感がある。19日からウエスタン・リーグが開幕するし、この時点で一軍に呼ばれていないということは開幕一軍はもうないかも」と指摘する。

別の関係者からは「一軍の首脳陣の判断で根尾とか若い選手を中心にスタメンや途中出場で起用することになったようだ。でも競ったゲームではベテラン・福留の力が絶対に必要なときがあるはずなのにね。そもそも体が問題なく動けているのに一軍で使わないなら、なんで福留を獲得したのかという話になる」と疑問視する声も出ている。

現状、福留の開幕一軍入りは厳しい状況だが、必要とされて昇格したときに福留はベテランの意地を見せつけるしかないようだ。

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