サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第2戦が16日(日本時間17日)に行われ、レアル・マドリード(スペイン)がホームでアタランタ(イタリア)を3―1で下し、2戦合計4―1として準々決勝進出を決めた。
レアルの強さだけが光る試合だった。敵地での第1戦は相手の退場もあって、何とか1―0で先勝。だが、その試合に故障で出場していなかったFWカリム・ベンゼマ(33)、セルヒオラモス(34)が戻り、攻守の軸が整ったことで、ジネディーヌ・ジダン監督(48)のマネジメントも楽になった。
先にアウェーゴールを取られることだけは避けたいレアルは、守ることよりも攻めることを重視。そんな中、前半34分、相手GKのビルドアップのミスキックをMFルカ・モドリッチ(35)が見逃さず、最後はベンゼマが悠々とゴールに流し込んで先制に成功した。
1点リードで迎えた後半15分にはFWビニシウス(20)が得たPKをセルヒオラモスが決めて追加点。38分にFKで1点を返されるも、2分後にFWマルコ・アセンシオ(25)が左サイドからニアを抜く強烈な左足シュートで突き放し、主導権を譲ることなく終了のホイッスルを聞いた。
セルヒオラモスの契約問題が不透明な一方で、イタリア1部ユベントスのFWクリスチアーノ・ロナウド(36)の復帰話が浮上。公式サイトがハッキングされてFWロドリゴ(20)の“ニセ故障情報”が拡散するなど、チームは揺れていた。
そんな中でも選手たちは実力を発揮。退団濃厚と言われるセルヒオラモスも「試合を支配し、チャンスを生み出した。この結果に満足している。シーズンはまだ長い。これが僕らの進む道だ」と欧州制覇に向けて力強く言い切った。8強にも進めなかったここ2シーズンの屈辱をバネに“白い巨人”はまだまだ進撃を続ける。