佐世保港発「飛鳥II」4月5日の便中止 3月31日は催行

 郵船クルーズ(横浜市)は16日までに、31日と4月5日に予定していた「飛鳥II」(約5万トン)による佐世保港発の国内クルーズ2便のうち、5日の便の中止を決めた。集客が伸びず、最少催行人数に届かなかったのが理由。
 中止になったのは4月5日に佐世保港を出発し、横浜港へ向かう便。3月31日に佐世保港を出発し金沢、舞鶴両港を巡るクルーズは予定通り催行する。
 同社は昨年12月、今年夏までの旅行商品を発表していた。クルーズ中止について同社は「新型コロナウイルスの緊急事態宣言延長が影響したとみられ、非常に残念だ。3月末に出港するクルーズは感染症対策を徹底して催行する。安心して旅行を楽しんでもらいたい」としている。
 国内クルーズ船の運航を巡っては、新型コロナの感染拡大後、全国で中止となった。業界団体は感染症対策の指針を策定。昨年10月に佐世保港へ客船が寄港し、全国で本格的な運航が再開した。

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