松井秀喜、推薦! コロナ禍で夢を奪われた球児を追いかけたノンフィクション『あの夏の正解』本日発売!

新型コロナウイルスの影響で甲子園が中止となった2020年、 愛媛県の済美高校と石川県の星稜高校、 2校の野球部のひと夏に密着したノンフィクション『あの夏の正解』を、 本日3月17日(水)、 新潮社より発売。

著者の早見和真さんは、 桐蔭学園出身(元巨人・高橋由伸さんの2学年後輩)の元球児で、 2020年に『店長がバカすぎて』で本屋大賞ノミネート、 『ザ・ロイヤルファミリー』でJRA賞馬事文化賞と山本周五郎賞を史上初・ダブル受賞した注目の作家。

早見さんは、 コロナ禍で激変する世界を前に「はじめて小説を書くことに迷いが生じた」と言う。 そんな時に出会ったのが、 夏の甲子園が中止になったばかりの高校球児だった。 著者自身が彼らの言葉を切実に聞きたいと願ったところから本作品の取材が始まった。 (※著者が出演したNHK BS1スペシャル「甲子園のない夏」と同時取材)

■2020年、 高校野球の現場では何が起きていたのか?

退部の意思を打ち明ける選手、 迷いを正直に吐露する監督。 「甲子園につながらない」各都道府県の代替大会と、 無観客で開催された「甲子園交流試合」の裏側にあった現場のリアルが描かれている

■「このまま終わっちゃうの?」――元高校球児の著者だからこその問いかけ

「高校野球って甲子園がすべてなのかな?」「なぜ辞めずに最後まで続けるの?」「本気で野球をやる先に何がある?」。 本書の冒頭で「高校野球に恨みを抱いていた」と吐露する著者ならではの厳しくも温かい問いかけの裏には、 自身が高校三年生の春、 センバツ開幕直前に起きた阪神淡路大震災の経験と「社会の空気に流されず、 自分の頭で考え抜いてほしい」という願いがあった。 そして、 その問いかけに正面から答える、 星稜高校の内山壮真選手(ドラフト3位でヤクルトスワローズに入団)をはじめとした、 個性豊かな選手・指導者の言葉も大きな読みどころ。

推薦コメント

松井秀喜(元ニューヨーク・ヤンキース)

――――彼らは逆境をエネルギーにする術(すべ)を身につけた。

重松 清(作家)

――――高校球児だけじゃない。 これは、 「あの夏」を生きたすべての人の、 無念と希望の物語なのだ。

宮下奈都(作家)

――――特別な夏を越えた彼らに、 思いがけない答えを教えてもらった気がする。

NON STYLE 石田 明(お笑い芸人)

――――登場人物それぞれが違う意見なのに全員に共感できた。 そして弱小校で万年補欠だった僕はひたすら泣いた。

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