イスラエル政府は16日「恐怖の洞窟」の内部から、およそ2000年前に書かれた旧約聖書の写本「死海文書」の断片が見つかったと発表した。死海文書の発見はおよそ60年ぶり。
洞窟の名前は内部から多数の骸骨が見つかったことや、周辺の危険な地形にちなんだもの。パレスチナ自治区ヨルダン川西岸に広がるユダヤ砂漠にある。
ロイター通信などによると、内部で見つかったのは羊の皮から作られた巻物の断片およそ80個で、十二小預言書と呼ばれる旧約聖書の一部である11行がギリシャ語で書かれていたという。
このほか、貴重な硬貨や工具の数々、6000年前の子どもの遺骨、放射性炭素年代測定で1万500年前のものと判定された編みかごが見つかった。
ネット上では「死海文書」が早速トレンド入り。見つかった場所が「恐怖の洞窟」だったことも想像をかき立て「RPGゲームみたい」「何か起きるんじゃ…」と話題になっている。
また、8日に最新映画が公開されたばかりの人気アニメ「映画「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズにも死海文書が登場することから「何というタイミング」と驚く声も上がっている。