ロイヤルズの有望株・ウィットJr. 開幕ロースター入りの可能性も

デイトン・ムーアGMによると、ロイヤルズは「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体7位の有望株、ボビー・ウィットJr.を開幕ロースターに入れることを検討しているようだ。現在20歳のウィットJr.はここまでオープン戦11試合に出場して打率.333(27打数9安打)、3本塁打、7打点、OPS1.046の好成績をマーク。同僚からのリスペクトも集め始めており、2019年ドラフト全体2位指名からのスピード出世を果たす可能性が出てきた。

ムーアはウィットJr.について「彼は素晴らしい活躍を見せている。チームメイト全員からリスペクトされる存在になりつつある。私は彼をロースターに入れることを前向きに考えている」とコメント。まだ開幕までに2週間以上の期間が残されており、ウィットJr.の開幕ロースター入りが決定したわけではないが、ロイヤルズはメジャーの投手と対戦する機会を増やすために1番または2番で起用したり、正遊撃手のアダルベルト・モンデシーと二遊間コンビを組ませたりするなど、ウィットJr.にあらゆる経験を積ませている。

「決断すべきときが来たら決断する。別に高度な決断をしようとしているわけではなく、選手が教えてくれるのを待つだけさ」とムーア。「今はまだロースターを決める必要はない。でも、彼がまだキャンプに参加していて、マイク(・マシーニー監督)が彼をプレーさせたがっているのは事実だ。このまま結果を残し続けるようなら、キャンプ終了時に決断をするよ」とウィットJr.を開幕ロースターに抜擢する可能性を否定しなかった。

ウィットJr.は2019年にルーキー級で37試合に出場して打率.262、1本塁打、27打点、9盗塁、OPS.670を記録。昨季はマイナーリーグが開催されず、ルーキー級より上位の階級でプレーした経験はない。しかし、ロイヤルズはメジャー通算142勝の右腕ボビー・ウィットの息子の才能を高く評価しており、今季どの階級でプレーさせるのが適切なのかを真剣に考え始めている。

なお、本職の遊撃にはモンデシーがいるため、今季メジャーでプレーする場合は二塁を守るケースが多くなるとみられる。ムーアは「彼はどこを守ってもエリートなディフェンダーになれる。センターでも活躍できるだろう」と語っている。

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