昨季プレミア王者・リバプール 急失速の原因は75億円の新練習場

リバプールを率いるクロップ監督も頭が痛い…(ロイター)

イングランド・プレミアリーグのリバプールが低迷する原因は5000万ポンド(約75億5000万円)もの資金を注ぎ込んだ新トレーニングセンターにあった。

日本代表MF南野拓実(26)が1月まで所属していた昨季イングランド王者のリバプールは今季リーグ前半戦で順調に白星を積み重ね、2020年は公式戦14勝7分け3敗だったのが、21年に入ると、急下降。ここまで7勝1分け9敗のリーグ6位に低迷している。来季の欧州チャンピオンズリーグ出場権(4位以内)の獲得も微妙な状況だ。

英紙「サン」によると、リバプールが低迷した原因は昨年11月に移転した新しい練習場にあるという。約9200平方メートルの敷地に、豪華クラブハウスと、ピッチ3面、トレーニングジム、プールをはじめ充実した施設で水中ランニングマシンなどの最新の機器を備えており、アカデミーも同じ場所でトレーニングを実施。選手たちに好評だが、問題は常に強風が吹き荒れていることだという。

同紙は、強い風が吹く環境について「それをプレイヤーが嫌うということ。プレーヤーはむしろ(以前の練習場があった)メルウッドに戻ることを望んでいる。施設自体に問題はない。ただ風が強い。本当に風が強い」と指摘。特に冬場は強風が吹き荒れるとあって普段のトレーニングにも影響が出ているのは間違いないようだ。

実際にトレーニングセンターの移転と、チームが不振に陥った時期をほぼ一致しており、低迷理由の一つと考えられているようだ。

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