【なでしこ】今季初合宿スタート 五輪開催不透明でも…高倉監督「1日1日努力するのは変わらない」

高倉麻子監督

サッカー女子のなでしこジャパンは17日、鹿児島県内で今季初の代表候補合宿をスタートした。

新型コロナウイルス禍の影響で、1月の合宿が中止に。2月のシービリーブスカップ(米国)の出場も断念しており、約4か月ぶりの代表活動となる。練習後、取材に応じた高倉麻子監督(52)は「本当にいろんな方の協力の中で、合宿ができることをうれしく思うし、感謝している。海外でプレーをする選手の参加は難しいが、国内で活動する選手たちで今年の東京五輪に向けて、チーム自体の骨を太くするという意味でも、有意義なキャンプにしたい」と神妙に語った。

東京五輪の開催可否については「この状況の中で選手もなかなか五輪をやりたいと大きな声で言えない雰囲気ではある」と選手らを気遣った上で「私たちはグラウンドで一生懸命努力して、五輪があると信じて、例えそれが叶わなくてもサッカー選手として1日1日努力するのは変わらない」と決意を述べた。

来月には、国際親善試合でパラグアイ(8日、仙台)、パナマ(11日、国立)と対戦する。貴重な実戦機会を前に「チームの完成度も高めていきたいが、その中でいかに自分自身が輝いていくかってことを選手たちは考えて表現してほしい」と奮起を促した。

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