西武・辻発彦監督(62)が本領を発揮できないドラフト1位ルーキー・渡部健人内野手(22=桐蔭横浜大)に苦言を呈した。
渡部は17日、阪神とのオープン戦(メットライフ)に「8番・三塁」で初のスタメン出場。結果は遊直、右飛、三ゴロの3打数無安打に前日の広島戦に続く2試合連続失策といいところなく出番を終えた。
辻監督はこの日の渡部の打席を振り返り「朝、スポーツ紙を見たら『三振かホームランでいいから思い切り打ちたい』と言っていた割には、あのライトフライは何なんだ? あんな当てにいったような打撃をされたら魅力も何もないじゃないか、という話を(本人と)した」と〝よそ行き〟の打撃をして3タコに終わった渡部とのやりとりを明かした。
その上で指揮官は「本人は『あまりいい球じゃなかったから、積極的に打ってサードゴロでした』と…。だから、まだまだそんな甘いもんじゃないですよ(笑い)。打球の強さとかは山川とかに比べるとまだまだ劣るわけだし。しっかり、これからトレーニングしていかないと」とコメント。今後、渡部は再び二軍へ送り返され、今回のA班合流で出てきた課題に取り組ませることを示唆した。