新潟県上越市で第35回大卒等合同企業説明会が開かれる、「Uターン傾向強い」

合同企業説明会の様子

新潟県上越市で来春に大学などを卒業予定の学生を対象にした第35回大卒等合同企業説明会(上越商工会議所など主催)が17日、上越市の結婚式場デュオ・セレッソで開催された。

この日は、上越地域(上越市、妙高市、糸魚川市)の企業80社、官公庁7団体など計89ブースが設けられ、前回開催の昨年8月の説明会の61ブースより増加。具体的には、建設業や製造業、情報・IT関係のブースが増加した。2022年春に大学院、大学、短期大学、専修学校などを卒業予定で上越地域の企業に就職を希望する学生および家族が対象で、参加者は90人(前回は84人)だった。

学生は、1社あたり25分間の説明を2回受けることができ、最後は30分間自由に移動することができる仕組みで、最初の説明会が始まると上越市役所や妙高市役所、海上保安庁などの官公庁のブースがすぐに一杯になった。

主催者の上越商工会議所によると、1都3県で緊急事態宣言が発令されているため、首都圏の学生は少ないが、新潟県内の大学や専修学校の学生が大半を占めたという。東京の大学生の親が資料を取りに来たほか、東京の大学がオンライン授業のため上越市にいるという学生なども来場したという。担当者は「Uターンの傾向が強い」と話した。

ブースで学生と面談した、ケーブルテレビ運営の上越ケーブルビジョン株式会社(新潟県上越市)の齋藤俊幸代表取締役社長は「質問を一杯してくれて真剣さが伝わった。就職場所は幅広く考えているということだったが、こういう場を設けてもらいありがたい」と話していた。

また、卸・小売業の株式会社ニッカイ米山(新潟県柏崎市)のブースを訪問した新潟情報専門学校1年の男子学生は「話を聞き、より興味が広がった。Uターンしたいと思う」と話していた。

ハローワーク上越によると、2021年1月現在の管内(上越市、妙高市)の大学生などの就職内定率は79.4%と前年同期の89.2%を大きく下回っている。ハローワーク上越では「おそらく新型コロナウイルスの影響ではないか」と話している。

官公庁のブースが人気だった

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