スアレスvsチェルシー!噛みつき、罵った戦いの歴史! ~ヒョウは斑点を変えられない~

 ミッドウィークのUEFAチャンピオンズリーグで、アトレティコ・マドリードとチェルシーが激突する。かつてプレミアリーグで名を馳せたルイス・スアレスにとっては因縁の相手であり、歴史に新たな1ページを刻む前に解決しなければならないシーンがいくつも点在。スアレスが再びキャリアの栄華を極めるために、宿敵との戦いを振り返ろう。

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歯を食いしばれ!
 それはサッカーでは滅多に見ることが出来ない狂気の瞬間だった。当時リバプールに所属していたスアレスは2013年4月のチェルシー戦に出場すると、ボールのないところでブラニスラフ・イバノビッチの腕に噛み付く非行に走る。イバノビッチは主審に噛まれた後を見せるもすぐに罰は与えられず、終了間際にスアレスが同点弾を挙げた時は、まるでその出来事を忘れているかのようだった。

 スアレスは自伝『Crossing The Line(一線を越えて)』で当時の奇行を振り返り、「CLに出場するためにチェルシーに勝たなければならなかった。ひどい試合をしていて指の間から勝利がすり落ちてくのを感じたんだ」と説明。結局スアレスは10試合の出場停止処分を受け、イングランドサッカー界のパブリックエネミー№1となった。

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ヒョウは斑点を変えられない(性格は変わらない)
 先月行われたCLチェルシー戦では、スアレスが短気であることを再び証明した。試合終盤にスアレスは審判の目を盗み、アントニオ・リュディガーの足をつねる蛮行を働く。当然怒ったリュディガーは反抗するも、スアレスは胸を強く押して応戦。「ピッチ上の90分は、イライラする事の連続だ。DFに押されればイラつくし、チャンスを逃せばイラつく。だから相手と衝突した時に、つい反応してしまう危険性があるんだ」とスアレス。南米のストリートで育ったストライカーは「ヒョウは斑点を変えられない(性格は変わらない)」のだと示す結果となった。

スアレスとチェルシーによる戦いの歴史※Photo Shaun Botterill

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