“森友”籠池前理事長「私たち夫婦を陥れようとしている」控訴審第1回公判が6月7日に決まる

控訴審に向けて思いを語った籠池泰典(右)、諄子夫妻

学校法人「森友学園」の小学校建設を巡る補助金不正事件で、懲役5年の判決を受け控訴中の籠池泰典前理事長(68)と妻の諄子氏(64)が17日、大阪市内で記者会見を開き、控訴審の第1回期日が6月7日に決まったことを明かした。

一審の大阪地裁で籠池氏は懲役5年の実刑、諄子氏は懲役3年、執行猶予5年を言い渡され、控訴している。

弁護団は「大阪地検特捜部は、秘密に録音した打ち合わせの内容を有利な部分だけ切り取るなど、膨大な資料から意に沿ったストーリーをつくり上げている。政治的な配慮、忖度が入っており、裁判所もそれを追認した」と指摘。事件は設計業者のキアラ設計と建設業者の藤原工業が主導したとして「キアラ作・演出・主演、藤原工業助演、被告人両名は道化で振り回された末に、崖に突き落とされて一巻の終わり。人情味のカケラもない大阪喜劇で極めて不正義だ」と訴えた。

籠池氏は「大阪地検特捜部が録音テープの改ざんをしてまで、私たち夫婦を陥れようとしている真意は何か。村木厚子さんにしたことを今もしている」と、2009年に起きた郵便不正事件を取り上げながら特捜部をチクリ。控訴審について「当然無罪でしょう。第一審の判決は大間違い。特に家内はまったく関係がない。政治的な問題が入っている」と語気を強めた。

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