【新型コロナ】横浜市、高齢施設での接種は4月12日の週から 対象1600カ所、約7万人

コロナワクチン接種

 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、横浜市は17日、施設に入所している高齢者を優先して4月12日の週から接種を開始すると発表した。要介護度や医療依存度の高い人が多い介護老人保健施設や特別養護老人ホームなどを想定して準備を進めている。

 市によると、高齢者施設は市内に約1600カ所あり、接種対象者は入所する約7万人。高齢者施設はクラスター(感染者集団)の発生リスクが高いとされており、常勤の医師が配置されている施設や協力医療機関の連携が可能な施設から接種を進めていく考えだ。

 4月中に県全体で配分される44箱は2万1450人分(1瓶5回接種)。そのうち、市には18箱(8775人分)が供給される。市は、国から市へのワクチンが月100箱(4万8750人分)を目安に供給されるようになった段階で高齢者の集団接種や個別接種を始める方針。開始時期は見通せないが、担当者は「5月中には始めたい」と話している。

 また、市は4月から「ワクチン配送管理センター」を市内に設置する。同センターを拠点にワクチンの保管・管理を行い、市内医療機関や集団接種会場への配送なども含めた全業務を宅配便大手のヤマトホールディングスが一括して受託する。

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