サヨナラ打のソフトバンク・上林が「ありがたい」と感謝した“熱血コーチ”

サヨナラ打を放ったソフトバンク・上林(左)とそれを称える松田

サヨナラ打を放ったソフトバンク・上林誠知外野手(25)が感謝した相手とは――。17日のDeNAとのオープン戦(ペイペイ)でレギュラー再奪取に燃える上林が存在感を発揮した。

1―1で迎えた9回二死一、二塁のチャンス。カウント2―2からの真っすぐを捉えると、打球は左中間を破る劇打となった。「得点圏で変化球が頭にありながら、真っすぐを振り負けずに打てた」。1打席目の右前打と合わせて、この日2安打。「今日はボールの見え方が良かったですね」。落ち着いてボールを見極めて四球も選び「打ちにいきながら見逃せるのがいい状態。こういう打席を増やしていきたい」と開幕を前に確かな手応えを掴んだ様子だった。

前日のナイターゲーム終わり、平石洋介打撃コーチ(40)と“悪癖”の修正に取り組んだ。「肩が入りすぎるのが自分の悪い癖。それが平石さんに投げてもらって打つ中で改善できた」。この日の試合前練習のフリー打撃でも、ゲージ裏で上林の打撃フォームを真似ながら徹底マークする熱血漢ぶりを見せていた平石コーチ。そんな存在に、上林は「ありがたいですね。ありがたいです」と感謝の言葉を繰り返していた。

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