コンテナ取り扱い11.1%減 20年横浜港、コロナ影響

横浜港

 横浜市は17日、横浜港の2020年のコンテナ取り扱い個数(20フィートコンテナ換算)は外内貿合わせて266万個で、前年比11.1%の大幅減になったと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の低迷が要因で、リーマン・ショックの打撃で19.6%減となった09年以来の減少幅となった。

 取扱貨物量は9362万トンで前年比15.4%減、自動車関連貨物量は1583万トンで、同25.1%減となった。同日の市会常任委員会で中野裕也港湾局長は「コンテナ取り扱い個数は新型コロナの影響を受けた品目もあったが、巣ごもり需要を含む生活必需品に支えられて増加した品種もあり、12月は前年を上回るまで回復した」と説明した。

 輸入貨物全体は同82.2%となったものの、野菜・果物は同113.5%に増えた。家具や建具類を含む家具装備品(同106.8%)、電気機械(同103.4%)が増加した。一方、クルーズ船寄港回数は47回で、188回だった前年に比べ、75%減った。

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