沖縄、新たに35人コロナ感染 1人死亡 石垣でクラスター【3月17日朝】

 沖縄県は17日、新型コロナウイルスに感染した那覇市の90代女性が死亡したと発表した。女性は県内の医療機関に入院中だった。石垣市の接待を伴う飲食店で、従業員と客の男女5人の感染を確認し、県内134例目のクラスター(感染者集団)に認定した。新規感染者は10歳未満から90代の35人だった。 県によると、クラスターが発生した石垣市の飲食店は、ガールズバーの「icote(アイコート)」。今月14~17日までに感染を確認した。今月9日以降に店を利用した人には、症状の有無にかかわらず保健所へ連絡するよう呼び掛けている。感染者に接触した利用者の多くと連絡が取れない状況だったことから店名公表に踏み切った。

 新規感染者のうち17人は接触感染と推定され、内訳は飲食と家庭内が各6人、施設3人、友人2人。居住地別では那覇市が最多の13人、宜野湾市と石垣市各5人、浦添市3人、豊見城市と中部保健所管内各2人、南城市と沖縄市、東京都、三重県、南部保健所管内が各1人。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は13.02人で全国3番目に多い。県内の累計感染者数は8575人。

 県の糸数公保健衛生統括監は直近1週間の新規感染者数が199人と、第4段階の基準となる「211人超」に迫っていることから「感染を広げないよう、一人一人が気を付けてほしい」と注意を呼び掛けた。

 米軍関係は17日、嘉手納基地で2人、キャンプ・ハンセンとキャンプ・フォスターで各1人の感染が確認され、累計968人となった。【特集・新型コロナ】患者数の推移や最新ニュース

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