体操・内村航平「演技で返していきたい」 新所属はジョイカル

所属先が決まり、東京五輪への決意を新たにする内村=東京都内

 体操男子個人総合で五輪2連覇中の内村航平(諫早市出身)と自動車販売や整備などを手掛けるジョイカルジャパン(東京、中村靖弘代表取締役CEO)が17日、所属契約を結んだと発表した。期間は2024年3月16日までの3年間。
 32歳の内村は16年リオデジャネイロ五輪後に日本体操界初となるプロ選手に転向。出身地の長崎県で創業した外食大手のリンガーハットと所属契約を結んでいたが、コロナ禍による同社の業績悪化により、昨年12月末で契約が終了していた。
 ジョイカルジャパンは内村と17年6月からスポンサー契約を結んでおり、子どもスポーツ教室の共催や社員交流などを続けてきた。オンラインの会見で、体操経験者でもある中村CEOは「内村選手の競技に対する姿勢や取り組みから学ぶことが多く、その素晴らしい演技のサポートや応援を続けたかった」と契約への思いを語った。
 これを受けて、内村は「会社や応援していただいている日本中の皆さまへ、演技でしか僕は返せないと思っている。東京五輪はやるであろうと信じてやっている。そこに対する気持ちは変わっていない」とあらためて決意を述べた。
 今後、国内の大会は所属名「ジョイカル」のロゴマーク入りユニホームで出場する。

© 株式会社長崎新聞社