行方不明者を救助 中学生3人に長崎署が感謝状

感謝状を受け取った(左から)松川さん、栄田さん、山田さん=長崎市立橘中

 長崎市内で行方不明になった80代女性を安全な場所まで連れて行き、人命救助に貢献したとして長崎署はこのほど、同市立橘中1年の松川龍雅さん(13)、栄田虎太郎さん(13)、山田恋慈さん(13)に署長感謝状を贈った。
 同署と3人によると、2月7日午後6時ごろ、帰宅中の3人が長崎市かき道6丁目の歩道に座り込んでいた女性を発見。女性は足を押さえ、痛そうにしていた。3人は女性に「家は近いですか」「どこが痛いですか」などと聞きながら、女性の歩行をサポート。近くの施設まで連れて行き、女性の安全を確保した。
 女性は午後4時半ごろから行方不明になり、関係者が110番していた。田尻弘久署長は「これからも命に関わることに積極的に行動してほしい」と激励。松川さんは「助けられてよかった」、栄田さんは「いい経験になった」、山田さんは「困ったときはお互いさま」と笑顔で話した。

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