「ゼロカーボンシティ」宣言 長崎など3市、2022年度までに実行計画

二酸化炭素(CO2)排出の実質ゼロに向けて決意を新たにした関係者=長崎市役所

 長崎市と西彼長与、時津両町は17日、2050年に二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言した。協議を重ね、実行計画を2022年度までに共同策定する方針。
 宣言は平戸、五島両市に続き県内3例目。「将来にわたり健やかに暮らすことができるまちを持続させる」などとするそれぞれの宣言文を発表した。
 各首長は、行政と環境政策に取り組む企業や組織の代表と長崎市役所で会見し、田上富久長崎市長は「生活圏、経済圏を共有する1市2町で目標を共有することで、より実現に近づける」と抱負。吉田愼一長与町長は「次世代へ美しく豊かな自然を残すため、当事者意識を持って取り組む」、吉田義徳時津町長は「協力することでより効果を発揮できる。非常に心強く、意義深い」と述べた。
 この日は「みんなで考えるSDGsの日」。関係者は国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)のロゴの17色をイメージした「ゼロ」の文字を手に、さらなる連携を誓った。

© 株式会社長崎新聞社