テレビ朝日系では4月1日に、片岡鶴太郎が主演を務める人気ドラマシリーズの最新作となる、森村誠一ミステリースペシャル 終着駅シリーズ37「停年のない殺意」（午後8：00）が放送されることが決まった。
同シリーズは、寡黙にして実直、執念の捜査で事件の奥底に潜む真相に迫る、新宿西署のベテラン刑事“モーさん”こと、牛尾正直（片岡鶴太郎）の活躍を描くミステリードラマ。第37作目となる今作で牛尾が捜査に当たるのは、東京・新宿の公園で文房具メーカーの社長秘書・伊庭崇彦（堀井新太）の遺体が見つかった事件だ。
「面白いものを見せてやる」と呼び出された第一発見者の妹・晴美（山谷花純）をはじめ、父・悌二（尾美としのり）、母・頼子（七瀬なつみ）も何も心当たりがないと答える中、聞き込みを進めた牛尾は、被害者を誰もが“優秀で素晴らしい青年”と褒め称えるのを聞き、裏の顔があったのではないかと直感する。
シリーズは1990年の第1作以来、一貫して“人間”を描き続けてきたが、「～停年のない殺意」はまさにその真骨頂というべき作品。幾重もの謎が重なる繊細かつ濃密なミステリーでありながら、人間の幸せはありふれた日常の中にこそあるのではないか――そんな普遍的なメッセージを投げかけていく。
なお、本作にも“山さん”こと山路刑事役・徳井優、大上刑事役・東根作寿英、坂本課長役・秋野太作など、新宿西署のレギュラーメンバーが引き続き出演。さらに、故・岡江久美子さんが演じる、牛尾の妻・澄枝も、牛尾の追憶の中に登場する。澄枝の温かい笑顔は、常に牛尾の支え。澄枝は「終着駅」の世界の中で、いつまでも牛尾を見守り続けていく。
