センバツさぁ開幕 甲子園アルプス席、コロナ禍で応援どうなる?

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応援練習で手拍子の見本を見せる、神戸国際大付属高校の硬式野球部員たち=神戸市垂水区学が丘5、神戸国際大付属高校

 19日に甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する第93回選抜高校野球大会はアルプススタンドでの応援も、新型コロナウイルス感染症対策が求められている。例年はブラスバンドの演奏に声援が重なるが、今年は入場者数が制限され、演奏は禁止、大声も控えるよう要請された。兵庫県勢の神戸国際大付(神戸市垂水区)と、東播磨(同県稲美町)は手拍子や音源の収録で対応し、グラウンドを駆ける選手の背中を押す。(大橋凜太郎、千葉翔大)

 春夏ともに中止となった昨年の甲子園大会。昨年8月には、昨春に出場予定だった32校が無観客の交流試合を行ったが、スタンドは静寂に包まれた。今春は入場者数の上限を1試合1万人として大声や合唱は控えるよう要請され、録音音源を流すことは認められた。

 神戸国際大付は、手拍子と録音音源を組み合わせ、打順ごとに応援スタイルを切り替える応援手法を採った。試合展開に合わせて5パターンの手拍子を用意し、野球部員以外も2時間を超える練習に励んだ。

 12日に行った学年別の練習は、吹奏楽部の演奏に生徒が手拍子を合わせた。野球部員が手本を示しながら、人気プロレスラーだった故・三沢光晴さんの入場テーマ曲「スパルタンX」などが次々と奏でられた。

 野球部員の2年の男子生徒(17)は「球場全体を巻き込めるように、手拍子をきっちりそろえたい」。吹奏楽部部長の1年岡村歩美さん(16)は「録音という形でも、演奏に参加できてうれしい」と顔をほころばせる。

 21世紀枠で初出場する東播磨も、吹奏楽部員約30人が急ピッチで収録に取り組んだ。音源使用の可能性を見据え、野球部員から希望曲を募っていた。「アフリカン・シンフォニー」や、YOASOBI(ヨアソビ)の「夜に駆ける」など、定番曲から最新曲まで計10曲のリクエストがあった。

 吹奏楽部部長で2年の上杉真依さん(17)ら5人が手分けし、音符を譜面に書き起こした。無料通信アプリLINE(ライン)で全部員が共有し、吹奏楽部員は自主練習を重ねてきた。

 現在の部員はコロナ禍もあり、これまで野球部の試合で演奏する機会がなかった。今回も録音した音源となるが、上杉さんは「自分たちの演奏した曲が甲子園に響くと分かった時は本当にうれしかった」と話す。