「見えてるよ~」センバツ初日にNHKで放送事故? 大写しNGなはずなのに…

右下にデカデカと企業名が映った

新型コロナの影響で昨年は中止された選抜高校野球大会が19日に甲子園球場で開幕し、NHKは午前9時からEテレ(首都圏)で放送。開会式の場面で、思わぬ企業名がクローズアップされる場面があった。

コロナ感染防止のため開会式は簡素化され、この日の開幕戦の神戸国際大付(兵庫)と北海(北海道)など3試合に臨む6校だけが参加し、仙台育英(宮城)の島貫丞主将が選手宣誓を行った。

残る28校はリモート参加。リアルで行進した6校が内野に揃った後、バックスクリーンの大型ビジョンに各校の行進映像が流された。

NHKがこの大型画面をアップで映すと、右下には「三井住友銀行」の広告文字が。時折、NHKによるテロップで隠れていたが、本来なら公共放送として大写しにしないはずの企業名が長時間にわたって目立つ形になってしまった。

視聴者からは「三井住友銀行、超ラッキーじゃん」「広告アピール効果すごい」「NHK!映ってますよ~」などとネットに投稿が寄せられた。

NHKは大相撲中継では、懸賞の垂れ幕が土俵上で掲示される際はカメラを引き、企業名や商品名が分からないようにしている。過去にNHKが慰安婦を扱った番組に関する報道で朝日新聞と対立する形になった当時、ラグビー中継で朝日のロゴが映らず、NHKが意図的に避けたのではないかと話題になったこともあった。

2年ぶりの開催で注目度が高い今大会で初日に思わぬ“ハプニング”。大会は31日の決勝まで、13日間(準々決勝と準決勝翌日の休養日を含む)熱戦が繰り広げられる。

© 株式会社東京スポーツ新聞社