今季9回打ち切り制に西武・辻監督が「ウチにとってはプラス」と語った背景とは

9回打ち切り制に西武・辻監督の見解は…

2年ぶりリーグVの〝追い風〟となるか。

日本野球機構(NPB)と12球団が18日に開いた臨時の実行委員会で、新型コロナウイルス感染拡大を受けた営業時間短縮要請に対応するため、今季は延長戦を行わず9回で試合を打ち切る方針を固めた。

これを受け西武・辻発彦監督(62)は「ウチにとってはプラスなのでは」との見解を示した。

DeNAとのオープン戦(メットライフ)に1ー5と敗れた19日の試合後、報道陣に対応した指揮官は「投手陣が不安というウチとしてはプラスなのかなと思う。(延長を考えずに)終わりが見えているんで、どんどん勝ちパターンが使えるので。そういう意味ではやりやすいかなと思う」と現時点でのイメージを語った。

辻監督就任後、4年連続でAクラスをキープする西武だが、投手力に関しては昨年まで3年連続してチーム防御率がリーグワーストだ。特に先発陣は4・87と、ライバル5球団に比べ質量とも足りていない状況だ。

一方、ギャレット、森脇、平良、増田などの活躍でブルペン陣は防御率3・46と安定感を増していたが、昨季前半と後半で勝利の方程式の一角を担っていたギャレットがこの日、1回4安打3失点と打ち込まれ、森脇は右肩不安のため二軍調整中と不安は尽きない。

そこに飛び込んできた〝朗報〟。攻撃陣の復活が不可欠ではあるが、西武の追い風となるのか。

指揮官は「今まで以上に引き分けが増えて来るんじゃない。きっちり勝てる試合は取っていかないと。それがプラスになるかどうかはまだ分からない。戦い方に関して、9回ではっきり(試合が)終わるとういうことを考えたらそれなりの手はある」と1週間後に迫った開幕に思いを巡らせていたが、果たして――。

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