さらなる高みへ… 巨人・原監督が2戦連続猛打賞の吉川にあえて苦言「行かなきゃ」

巨人・原監督の厳しい視線が向いたのは…

4年連続の開幕スタメンへ、また一歩前進した。巨人・吉川尚輝内野手(26)が19日、ロッテとのオープン戦(東京ドーム)で2試合連続となる3安打をマークした。

この日は「8番・遊撃」で先発出場し第1打席で右越え二塁打を放ったのを皮切りに、3打席目は右前適時打、最終の4打席目は右中間を深々と破る適時三塁打。3安打2打点の活躍で「いい感じで打てていると思います」と手応えを口にした。

ここへきて打率は3割4分6厘まで上昇。原監督も「このところいいですね。だいぶ練習の時のものがゲームでも出せるようになってきたね」とたたえたが、さらなる高みを目指してもらうために、あえて走塁面での苦言も呈した。

それは、両軍無得点の3回一死一、三塁の場面。松原はセーフティースクイズでマウンドと一塁の中間方向に打球を転がしたが、三塁走者の吉川は本塁に突入しかけて結果的に帰塁した。

このプレーに指揮官は「行かなきゃいけないです」と苦笑いを浮かべると「ワンアウト一塁、三塁というのは思い切った走塁ができる場面だからね。松原がせっかくいいバントをして、自己犠牲のなかでやったわけだから。そこはランナーが普通の走塁をしなきゃいけないね」と指摘。レギュラーとして定着するためには打棒だけでなく、守備や走塁でも安定感が求められる。

残るオープン戦は2試合。二塁争いで存在感を見せ続ける吉川だが、慢心はなく「開幕まで実戦はあと少しですが、しっかりアピールできるように頑張ります」。まだまだ貪欲にアピールを続けていく。

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