「第44回日本アカデミー賞」の授賞式が19日、都内で開催され、最優秀主演男優賞は映画「ミッドナイトスワン」で、元SMAPの草なぎ剛(46)が受賞した。
草なぎは同作で、故郷の広島を離れ東京・新宿で生きるトランスジェンダーの凪沙役を演じた。
壇上でブロンズを受けとった草なぎは「マジっすか…。ごめんなさいなんか、頭真っ白になってしまって。今まで皆さんと仕事させてもらえたこと、仲間に応援してもらっていること、慎吾ちゃん、吾郎さん、近い人が支えてくれてこの舞台に立てたんだなと思って、うれしい」と新しい地図の仲間に感謝を述べた。
続けて「映画って作り手、役者の気持ち色々な方向性はある。人生がよりよくまっとうできるような作品づくりと、人との関わりの中で、これからも自分の人生をまっとうしていきたい」と今後へ向けて意気込んだ。
また、役柄を振り返り「最初に脚本を読んだ時に、どういう感情かわからない涙が流れてきた。あまり難しいことを考えずに、自分が流した涙の気持ちみたいなものを伝えられればと」と語った。
トランスジェンダーの役を演じるにあたっては、役作りとして、脱毛に通ったそうで「気持ちよかったですね。最近は男性もエステに通う方もたくさんいらっしゃって。チクチク、ピリピリしてやみつきになりそう」とニヤリ。
初受賞となる日本アカデミー賞については「この場所に呼んでいただいて、やっぱりひと味、ふた味も違う」と会場の様子について語った。
草なぎの他、優秀主演男優賞は、俳優の小栗旬、佐藤浩市、菅田将暉、嵐の二宮和也が受賞した。