県内コロナ 新規44人 変異株1例、市中感染か

 県は19日、新たに10歳未満から80代の44人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。40人超は2日連続。玉城デニー知事は同日の会見で「感染拡大が始まっている。第4波流行の入り口に立っているのではないか」と危機感を示し、県民や来訪者に感染拡大防止対策の徹底を強く求めた。

 「N501Y」と呼ばれる変異株が県内で新たに1例確認された。過去2例とのつながりは確認されておらず、県は市中感染の可能性を指摘した。変異株は既に回復している30代男性の検体から見つかった。男性は2月下旬に発症し、3月上旬に感染が確認された。渡航歴はないという。

 これまでに認定されたクラスター(感染者集団)で、134例目の石垣市のガールズバーが1人増え8人、135例目の那覇市の高齢者施設は5人増え11人となった。19日の新規感染者のうち接触感染と推定されるのは19人。内訳は家族内9人、施設内3人、友人3人、飲食2人、その他2人。残り25人は現時点で感染経路は不明。療養者数は344人となり、警戒レベルの判断指標で「感染蔓延期」に当たる第4段階に達した。

 米軍関係では、新たに嘉手納基地で3人、キャンプ・フォスターで5人、キャンプ・コートニーで1人、調査中の1人が感染したと報告があった。

© 株式会社琉球新報社