八乙女光&伊野尾慧がコロナ禍における“子どもの学び”を考える

Hey! Say! JUMPの八乙女光と伊野尾慧がMCを務める、NHKラジオ第1の「らじらー!サタデー『教えて!学びのいま』」(午後8:05)が、本日3月20日に生放送される(ネットラジオ「らじる☆らじる」で放送後1週間の聴き逃し配信あり)。

同局では、12月から「#学びたいのに」をテーマに、コロナ禍で学びたいのに学べない状況にある子どもたちの声を募集し、さまざまな視点から取材・番組を放送する「いま、学びを守ろう。」キャンペーンを展開。3月は、学びの主役である子どもたちが、今何を思うのか、これからの教育に期待することは何か、子どもたち自身の声を聞きながら、一緒に考えていく番組を放送している。

その一つとして放送される今回の番組では、子どもたちが“学びたいのに学べない”状況が生まれている中、若い世代の「生」の声を紹介。学びを守るために何ができるのか、八乙女、伊野尾、教育評論家の尾木直樹がリスナーと一緒に考えていく。

八乙女は「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、学校に通う皆さんがもともともっていた夢や目標にどのような影響が出たのか。そういう現状をみんなに聞きたいです」、伊野尾は「部活動で目指していた大会がなくなる。卒業式で合唱できない。給食を会話しながら食べられない…。若い多感な時期、本来できたはずの体験がなくなってしまっていることが残念。勉強するところでもさまざまな問題が起きているはず。みんなの生の声を聞きたいです」と、それぞれ呼びかけている。

また、3月27日にNHK Eテレで放送の「ウワサの保護者会SP『学びの地域差 学生の本音』(仮)」(午後9:00)では、「いま、学びを守ろう。」キャンペーンの締めくくりとして、全国の高校生、大学生にオンラインで参加してもらい、コロナ禍の1年を振り返って、教育に対して何を期待するのか話し合う。

投稿を寄せてくれた大学生やコロナ禍の影響で進路を変えた高校生、親の援助を受けられず東京の寮で暮らしている大学生など、北海道から沖縄まで日本全国の高校生大学生が参加。特に、地域による教育機会の格差や経済的理由で選択の幅が狭まることへの思いを語り合う。当事者である学生たちの声から、これからの教育や地域の学びに求められることを考える。番組のMCを尾木が務め、早稲田大学准教授・松岡亮二氏、NPO法人の代表理事・李炯植氏、IT企業経営者・合田文氏、タレントの井上咲楽が出演する。

尾木は「収録に参加してくれた子どもや若者たちと話してみて、みんな悩みながらも現状をしっかり捉えて、オンラインなどのツールを使いこなしながら、時代のフロントランナーとしてたくましく生きていると感じました。また、SNSやそれぞれの地域で、自分が体験して良かったと思うことをどんどん発信していこうとする子もいて、そのパワー、行動力は私たちの頃にはなかった、今の10代・20代の特徴だと思いましたし、大変心強く感じました」と感想を話す。

そして「コロナ禍で若者が感染を広げているとの批判もありますが、今必要なのは、子どもたちや若者らが参加して、今回のような対話を積み重ねながら、パートナーシップでウィズコロナ時代を生き抜き、ポストコロナ時代をともに創っていくことです。今回参加してくれた24人の声を聞いて、すでに大きな胎動が始まっていると確信を持ちました。放送、ぜひ見てくださいね!」と呼びかける。

井上は「私が高校生だった当時に悩んでいた『地域による教育格差』を今回みんなと共有できました。環境によりチャンスが奪われることはもったいないことだとあらためて思います。今、教育についてたくさんの情報が発信されていますが、環境によってはその情報にたどり着くのが本当に大変なことなので、この番組が一つのステップになるといいなと思います」と自身の境遇と重ねながら思いを伝える。

さらに「私もそうでしたが、自分は何者になりたいんだろうと、つかめない何かを探している同世代の子がいたら、この番組をぜひ見てほしいです。もがいている途中だったり、分からないから動いていたりという同世代の子たちを見て、何か刺激をもらえると思いますし、なんとなくでも何かつかめるかもしれません。固まっていた思考の鍵を一度開けてみてほしいなと思います」とメッセージを寄せている。

そのほか、世界の10代が自撮り動画&自分の言葉で「いま」を伝える、NHK Eテレ「世界10代コロナ会議」(午後7:25)の第4回が3月22日に放送される。

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