「にゃんとかせんば!」

 県内各地にすむ地域猫の声を、県出身の有名人7人が演じている。「にゃんとかせんば!」と役所広司さん。インターネット動画は、ほんわかとしながらも、熱を帯びている▲県は18日、「長崎の変」と名付ける取り組みを始めた。「変」とは「変化」のことで、「ユニークで風変わり」の意味もあるらしい。PR動画では、力を合わせて長崎に活気を、と訴える▲役所さん「長崎はいつも変化の発信源やった。…文化を吸収して、新しいものや、変なものを生み出してきた」。前川清さん「何でもミックスして、ちゃんぽんにするし、ド派手で面白い祭りもいっぱいあるし」▲変化することを力の源にしてきたが、今や人口減少でどうも活気がない。福山雅治さん「県外の人や、世界の人の力や発想も借りながら、起こさにゃ、長崎の変」。仲里依紗さん「長崎に手を貸してくださーい」▲県出身だったり、かつて転勤で住んだりと、県外、とりわけ大都市には、本県と縁で結ばれる人がごまんといる。「長崎の変」の活動は、そうした“縁者”に長崎との関わりを深めてもらう狙いがあるという▲そのPR動画を、誰もが知っている縁者が担い、演じているのが心強い。えにしの糸が寄り集まって「地方の活力」という綾(あや)を織りなす。そうした変化が生まれますよう。(徹)

 


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