20日に東京ドームで行われる巨人―楽天のオープン戦前に、トレードが活発な両球団ナインによる〝大交流会〟が展開された。
昨季は交流戦がなく、キャンプ中も練習試合などで対戦機会がなかった両チーム。この日が今年の〝初顔合わせ〟となり、真っ先に巨人側の練習中にあいさつに出向いたのは、昨年9月に楽天へ金銭トレードで移籍した田中貴也捕手だった。坂本らナインや首脳陣、裏方スタッフにも頭を下げ、原監督からは「オウ!」と声をかけられてグータッチを交わした。
他にも元G戦士の和田恋外野手や高田萌生投手も続々とあいさつに回った一方、昨季途中に巨人へトレード加入した元楽天戦士のゼラス・ウィーラー内野手や高梨雄平投手は古巣ナインとの久しぶりの再会に笑顔。なかでもウィーラーは違和感なく楽天ナインの輪に溶け込み、一緒にグラウンドに座り込みながら「ワハハハハ!」と豪快な笑い声を上げていた。
原監督は球団による「飼い殺し」を排除し、選手ファーストの方針を推進。昨年は5件、今年もすでに1件のトレードを成立させており、人材の交流が活発な両球団を象徴する光景となった。