リンゴ・スターが新EPの制作秘話やビートルズ時代のエピソードを明かす

©ユニバーサル ミュージック合同会社

Photo: Kevin Winter/Getty Images

リンゴ・スター(Ringo Starr)が新EP『Zoom In』の発売を記念して、米人気番組“ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア”に出演し、最新作や自身のキャリアについて語った。

同番組で、司会のスティーヴン・コルベアとリモート対談したリンゴ・スターは、EP『Zoom In』のために費やした半年に及ぶレコーディングについて、リモートと対面、“半々”での作業だったと振り返った。

コロナ禍のレコーディングは、リモート録音した音源ファイルをやり取りすることが多かった一方で、残りの部分は、厳格な検査と注意事項を守りながら、スタジオで直接行われたことをこう語っている。

「息を止めて、マスクを外して、写真を撮って、またマスクを付けてみたいにね。ここに出入りする人たちはみんな、健康管理に真剣に取り組んでいるんですよ」

また、リモート録音のメリットを活かしつつ、リンゴ・スターは今作で、ザ・ビートルズ時代のバンドメンバーであるポール・マッカートニーをはじめ、長年の共作者であるジョー・ウォルシュ、フィニアス・オコネル、シェリル・クロウ、クリス・ステイプルトン、レニー・クラヴィッツ、ベン・ハーパー、デイヴ・グロール、ジェニー・ルイス、コリーヌ・ベイリー・レイ、エリック・バートン、ヨラといった世界各地に暮らす新旧の友人たちとのコラボレーションを実現させている。

この対談の中で、リンゴ・スターは、来年までツアーを行う予定はないと明言しつつ、長年活動を続けている自身のスーパーグループ、リンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドのツアーについても振り返っている。

彼の新著書『Ringo Rocks. 30 Years Of The All Starrs』の主題にもなっている同バンドには、1989年の結成以来、ジョー・ウォルシュ、ドクター・ジョン、ビリー・プレストン、クラレンス・クレモンズ、ニルス・ロフグレン、ボニー・レイット、ピーター・フランプトンといった錚々たるアーティストたちがメンバーとして参加を果たし、現在のラインナップにはスティーヴ・ルカサー(TOTO)、コリン・ヘイ(メン・アット・ワーク)、グレッグ・ロリー(サンタナ、ジャーニー)らが含まれている。

彼はリンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドでのライヴを、ザ・ビートルズのコンサートと比較し、若いバンドにとって、ファンの歓声の中で自分たちの声を聞き取ることは、しばしば困難だったことと明かした。

「観客は、僕たちが演奏を始めてから終わるまでずっと叫び続けていて、時にはそれが本当にうるさかった。だから僕は、曲の半分くらいは、ジョンの独特のリズムのとり方やポールのタッピングの動きを見ながら、どの辺を演奏しているのかを見極めなければなりませんでした。それくらい音が聞こえなかったんだ」

リンゴ・スターは、自身が長年世界に呼びかけている合言葉「平和と愛(ピース&ラブ)」についてもこう語った。

「もちろん60年代から使われている言葉で、僕が発明したわけではありませんが、僕は60年代が大好きです。人々の生活に大きな変化が起こった時代です。私は“平和と愛”を心から信じているので、できる限りそれを伝えていこうと思っています」

Written By Sophie Smith

___

リンゴ・スター『Zoom In』
2021年3月19日発売