ソフトバンク・柳田が開幕に向け万全! 初マルチ、初適時打に〝志願〟の初盗塁

6回に決勝タイムリーを放ったソフトバンク・柳田(右)

ソフトバンクの柳田悠岐外野手(32)が20日、広島とのオープン戦(ペイペイ)で初マルチと初適時打に加えて〝志願〟の初盗塁も決め、開幕に向けて万全な姿を見せた。

同点の6回一死二塁の場面だった。低めの変化球をすくい上げて遊撃後方に落ちる左前適時打。これが決勝打となった。

「チャンスの場面で落ち着いて集中して打席に入れた結果、決して当たりは良くなかったが、いいところに落ちてくれました」。一塁塁上で表情をやわらげた。

4回の第2打席でも中前へはじき返す安打を放っており、柳田自身も「ヒットも出始めてきたし、日に日に打席の感覚自体も良くなってきています」と手応えを実感。3・26のロッテとの開幕戦に向けて着実にエンジンも温まってきた。

足の不安も払拭した。アキレス腱の不調でキャンプはリハビリ組で調整。一軍合流は16日のDeNA戦(ペイペイ)からだった。そんな中、前日(19日)の広島戦では快足を生かして実戦復帰6戦目で初安打となる内野安打をマーク。この日は4回に二盗を成功させ、もう一つの〝武器〟である足の状態の良さをアピールして見せた。

工藤監督もニッコリだ。主砲の状態は常に気にかけているところ。シーズンが始まるとアキレス腱の痛みが出てくる恐れもあることから、この日は負担を減らす想定で定位置の中堅ではなく左翼のオプションを試したほどだ。現在の状態について「本人から行きたいということで、盗塁もしたので」と頼もしそうに話した。

昨季はMVPに選ばれた柳田。今季も鷹打線の中心として圧倒的な存在感を見せるのは間違いない。

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