ホークスは今年も守り勝つ? 投手陣は盤石、OP戦でも防御率は12球団トップ

ソフトバンクの石川柊太、笠谷俊介、森唯斗(左から)【写真:藤浦一都】

20日の広島戦にも勝ち、オープン戦7連勝としたソフトバンク

■ソフトバンク 2-1 広島(オープン戦・20日・PayPayドーム)

20日にPayPayドームで行われた広島とのオープン戦に2-1で競り勝ったソフトバンク。これで3月6日に阪神に敗れて以降、2つの引き分けを挟んでオープン戦7連勝となり、阪神と同率ではあるものの、オープン戦首位に立っている。

オープン戦でも強さを見せている王者ソフトバンク。12日のヤクルト戦では8点を奪ったが、その後の5試合で9得点しか奪えていない。安打数も3、6、4、7、5安打と打線は決して状態は良くないものの、投手陣がオープン戦からその鉄壁ぶりを見せつけている。

開幕ローテは開幕投手の石川をはじめ、高橋礼、和田、笠谷、武田、大竹の6枚に決定。12日のヤクルト戦で石川が崩れこそしたものの、その他の先発5枚はオープン戦防御率1点台以下とほとんど崩れることはなかった。リリーフ陣も守護神の森唯斗が6試合を投げて無失点とするなど、磐石ぶりを発揮している。

オープン戦13試合で28失点しか喫しておらず、チーム防御率2.08は12球団トップだ。工藤監督は「いい結果が出ているし、これだけ抑えているというのはやってきたことを出せているから。高いレベルで争ってくれている。崩れた投手もいないし、石川くんは打たれましたけど、すぐ立て直してくれた。リリーフもしっかり投げてくれている」と、その仕上がりぶりに目を細める。

先発では千賀や東浜、リリーフではモイネロを欠き、新助っ人のレイやマルティネスも不在。それでいて、この投手陣の充実ぶりは恐れ入る。今季も鉄壁の投手陣が、ソフトバンクの戦いを支えることになりそうだ。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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