巨人のウィーラーが楽天とのオープン戦(東京ドーム)、5点を追う8回二死一塁で、楽天2番手・牧田から右翼スタンドにオープン戦1号2ランを放った。
昨季途中に楽天から巨人に移籍した助っ人による〝恩返し弾〟。原監督は「ウィーラーはずっともよおしているもんね(笑い)。フェンス前で、やっとフェンスを越えた。良い状態で、きていると思いますよ」と独特の表現でうなずいた。
開幕が近づき助っ人には心境の変化も見られた。いつもは明るいお祭り男だがこの日は依然、3点差ということもあり、ベンチに戻っても表情を崩さず。ウィーラーは試合後ようやく「ここまではなかなか結果がでなかったが、我慢してコツコツ積み重ねてきたことがこうやって結果につながってうれしいよ」と白い歯を見せた。
常に勝利を求める姿勢はリーグV3、9年ぶり日本一を目指すチームにとって必要不可欠。コロナ禍により巨人は外国人野手4人中3人がまだ来日できていない。打率も2割6分9厘に上昇。ジャイアンツただひとりの助っ人野手が、いよいよ調子を上げてきた。