東京五輪、海外観客受け入れ断念 神奈川・黒岩知事、横浜・林市長とも「やむを得ない」

写真左から、神奈川県の黒岩祐治知事、横浜市の林文子市長(資料写真)

 東京五輪・パラリンピックで海外からの一般観客受け入れを断念することが正式に決まったことを受け、開催地でもある神奈川県の黒岩祐治知事と横浜市の林文子市長が20日、コメントをそれぞれ発表した。

■黒岩知事
 東京2020大会は、世界中から多くの観客が訪れ、神奈川の観光の魅力を世界に発信する絶好の機会であり、インバウンド回復のきっかけにもなると期待していましたので、とても残念に思います。

 しかし、国や組織委員会が、世界中のコロナの感染状況などを踏まえ、安全・安心に東京2020大会を開催するために判断されたものと考えますので、やむを得ないものと受け止めています。

 県内で4競技が開催される本県としては、組織委員会や関係機関と連携し、万全な対策を講じ、東京2020大会の成功に向け、全力で取り組むとともに、大会を通じてさまざまな形で本県の魅力を広く世界に発信してまいります。

■林市長
 このたびの決定は、アスリートの皆さまをはじめ、すべての方々にとって安全・安心な大会となるよう、慎重に協議を重ねて判断された結果だと思います。新型コロナウイルスの世界的な感染状況を踏まえれば、やむを得ない判断だと思います。

 横浜市は、野球・ソフトボール競技、サッカー競技が行われる開催都市として、万全の感染症対策を講じ、大会の成功に向けて、力を尽くしてまいります。大会関係者、都市ボランティアの皆さまや375万人の市民の皆さまとご一緒に、各国からのアスリートの皆さま、そして国内から訪れる観客の皆さまを温かいおもてなしでお迎えいたします。

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