【新日本】鷹木が前年度覇者・EVIL破り決勝進出 「ハツラツおっさんがNJCはいただくぜ」

EVILを下した鷹木信悟(右)

新日本プロレス20日仙台大会「NEW JAPAN CUP」準決勝戦で、鷹木信悟(38)が前年度覇者のEVILを破り決勝戦(21日、仙台)進出を決めた。

鷹木式EVIL(変型大外刈り)、MADE IN JAPANでEVILを攻め立てた鷹木だったが、後頭部へのラリア―トを浴びてレフェリーと交錯するとディック東郷(51)の介入を許す。急所攻撃から合体技マジックキラーを浴び、東郷のワイヤーチョーク攻撃で絞め上げられる。

それでもダブルのパンピングボンバーで東郷を排除すると、EVILに再び強烈なパンピングボンバーをさく裂させる。最後はラスト・オブ・ザ・ドラゴンで3カウントを奪ってみせた。

この日は大会中に震度5強の地震が発生し、安全確認のため大会が約25分中断されるハプニングにも見舞われた。メインを締めた鷹木は「オイ仙台! まず、今日は大会中とんでもないハプニングがあったけど、最後まで観戦していただいたことは感謝したいと思う」と感謝。NJC初制覇へ王手をかけ「あとひとつだ。あとひとつ勝てば、飯伏幸太にたどり着くぞ。俺は今年のNJC、オカダ、後藤、KENTA、そしてEVILとすべて倒してきた。肉体的にはしんどいが、精神的にはとんでもなく充実してるぞ」と自信をのぞかせた。

するとリング上には決勝戦の相手ウィル・オスプレイ(27)が登場。英語で必勝宣言を繰り出した鷹木はオスプレイの襲撃を受けるが、ストームブレイカーを阻止するとパンピングボンバーで場外へ追いやる。「てめえ、こらオスプレイ、とんでもないことしやがってこら(話が長すぎるため中略)。明日、俺が成敗してやるからな。お前に今必要なのは、挫折だ。その挫折を明日、俺が教えてやるよ」と宣戦布告した。

NJC覇者は4月4日両国国技館大会でIWGP世界ヘビー級王者・飯伏幸太(38)に挑戦する。鷹木はバックステージでもオスプレイに悪態をつきつつ「ハツラツおっさんがNJCはいただくぜ。飯伏も今日久々に会場で見たが気に入らねえな。あいつが一番なに考えてるか分からねえからな(統一問題の話題について語るもあまりに長いため中略)。(ベルトに)世界最強最高のIWGPの名前がついてるんだったら文句ねえよ。俺たちはそこを目指すだけだ」とキッパリ。とにかく元気ハツラツすぎるザ・ドラゴンが、頂点まであと一つだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社