海外観客「受け入れず」IOC、IPCも了承

 東京2020オリンピック・パラリンピック大会組織委員会は20日、海外観客について「受け入れを断念する」と発表した。海外在住者で東京2020組織委員会から購入したオリンピック・パラリンピックのチケットは払い戻しする。

 橋本聖子会長は「現在もなお内外の新型コロナウイルス感染症の状況については変異株の出現を含め、厳しい状況が続いており、日本も含め世界各国で国境をまたぐ往来が厳しく制限されている。この現況では、今夏に海外から日本への自由な入国を保証することは困難」と述べた。

そのうえで「すでにチケットを海外で購入されている方に状況を明らかにし、今からでもチケット保有者の皆さまが渡航計画を変更できるようにするため、日本側は海外のチケットホルダーが大会時に日本に入国することはできないという結論に至った」と説明。

橋本会長は「東京2020大会のすべての参加者と日本の国民にとって、一層確実に、安全で安心な大会を実現するための結論だ」と強調した。また「IOC(国際オリンピック委員会)とIPC(国際パラリンピック委員会)はこの結論を受け入れることを表明した」とも説明した。(編集担当:森高龍二)

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