今井絵理子氏が〝口パク手話〟で党歌披露 飛沫拡散防止のため斉唱せず

手話による党歌を披露する今井絵理子氏

元「SPEED」メンバーで、自民党の今井絵理子参院議員(37)が21日、都内ホテルで行われた第88回党大会「コロナに打ち克ち希望ある日本へ 総選挙に勝利し、誰もが活躍できる国づくり」で、手話による党歌「われら」を披露した。

新型コロナウイルスの影響で昨年は見送られた党大会。今年は菅義偉総裁(72)、二階俊博幹事長(82)の党幹部をはじめ、事前にPCR検査を受けた党所属国会議員500人が参加した。

冒頭、司会を務めた牧島かれん衆院議員(44)は、一部からコロナ禍の党大会開催に「批判があった」とした上で「万全の感染拡大防止策を講じつつ準備をすすめた」と説明。そのため党歌の斉唱は、飛沫拡散防止のため手話に切り替えられたという。

今井氏は息子のプロレスラー・礼夢(らいむ=16)が、先天性難聴のため手話を取得。積極的に障害者支援の政策に取り組んでいる。

昨年11月の参院本会議では、初めて手話を使った代表質問が与野党を問わず話題になった今井氏。党大会に先立ち青年局、女性局の同僚議員たちと、党歌1番「手話言語版」制作にも参加していた。

マスクを外してステージに立った今井氏は、菅総裁や同僚議員、リモートで参加した都道府県の関係者たちと一緒に、初の〝口パク手話〟で党歌をやり終え、満足そうな表情を浮かべた。

同僚議員は「異例づくめの党大会で今井氏ら青年局、女性局の手話による党歌は、自民党が多様性の政策に取り組んでいることを国民にアピールできたと思います」と語った。

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