【センバツ】具志川商ナインはなぜ甲子園で頬を叩いたのか

甲子園球場を出る具志川商ナイン(代表撮影)

第93回選抜高校野球大会(甲子園)は21日、第3日の全3試合が雨天中止となった。第1試合で八戸西(青森)との「21世紀枠対決」に臨むはずだった具志川商(沖縄)ナインは、甲子園室内練習場で調整。選手たちは水入りによる順延にも、グラウンド状態やコンディション面がプラスに働くことを前向きに捉えた。

順延ゆえの程よい緊張感があった。春夏通じて初の甲子園。憧れの聖地に足を踏み入れた球児らしい行動だった。具志川商ナインの珍行動を明かしてくれたのは、粟国陸斗主将(3年)。練習前、写真撮影でグラウンドに出た瞬間、目の前に広がった光景は「夢みたいだった」。そして、思わず「みんなほっぺを叩くみたいな…そんな感じでした。ちゃんと痛かったです」と、ベタなアクションで現実を確認した。

夢にまで見た聖地でのプレー。雨にじらされた分、気持ちは高ぶる一方だ。ナインを代表して「明日は泥臭く、具志川商業らしく戦いたいと思います」と普段着野球を誓った粟国主将。戦闘準備は万端だ。

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