松田るか 食を通した絆の表現に意欲 兵庫県芦屋市の給食が題材 映画「あしやのきゅうしょく」主演

兵庫県芦屋市の給食を題材とした映画「あしやのきゅうしょく」の製作発表会見が、本日芦屋市役所で行われた。会見には主演の松田るか、白羽弥仁監督、いとうまい芦屋市長が登壇した。

「あしやのきゅうしょく」は、各校に1名専属で配置された栄養士によるオリジナルのメニューを自校調理している芦屋市の給食を題材とした作品。“食育”と“人々の暮らしと絆”をテーマに、新人栄養士の奮闘を描く。芦屋の小学校に赴任する主人公の新人栄養士・野々村菜々役を演じるのは、2016年にヒロインとして出演した「仮面ライダーエグゼイド」など、女優として活躍を続ける松田るか。監督は芦屋市出身の白羽弥仁が務める。芦屋市制施行80周年に合わせて製作される。

白羽弥仁監督は、「芦屋市内の小学校で給食を作る現場をすべて見せていただき、子どもの未来や将来、子どもに対する熱心な愛情を感じました。これは映画としては非常に普遍的なテーマではないかと思います。今日の不安と閉塞感の社会の中で、一つの方向に愛が向いているということがとても感動的な姿でした。子どものために、子ども未来のために、子どもの将来のためにという点で、この映画を作りたいと強く思いました」と、本作への思いを熱く語った。

主演の松田るかは、「私の小学校は給食センターから給食が運ばれてくる学校だったので、こうやって栄養士さんが付いている学校で給食が作られ、できたての給食を子どもたちが食べるというすてきな文化、そしてそれが今でも続いていることがとても素晴らしいと思っています。食を通して、人のあたたかさだったり、ほっこりするようなものをみなさんにお届けできたらいいなと思っています。さらにその食を通して、人と人の絆であったり、人がつながっていくこと、信頼関係ができていくことを表現したいと思っています」と、主演への意気込みを語った。

いとうまい芦屋市長からは「本市の給食は『豊かな食体験、子どもたちの味覚と心を育む教育である』をモットーに、徹底した手づくりで作られ、そのレシピ集が書籍化されて話題になるなど大きな魅力の一つとなっており、白羽監督からの(映画化の)ご提案を大変うれしく思いました」「映画というメディアには行政にはない大きな発信力があります。芦屋市の魅力を映画と一緒に、世界に、全国に発信していけることを願っています」と、映画製作に期待を寄せた。

本作は22日にクランクインし、2022年の劇場公開を予定している。

【作品情報】
あしやのきゅうしょく
2022年全国公開
配給:アークエンタテインメント
Ⓒ2022「あしやのきゅうしょく」製作委員会

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