【K―1】スーパーライト級王者・山崎秀晃が不可思を圧巻のKO葬

山崎(右)は圧巻の内容で不可思を沈めた

立ち技格闘技「K―1」の年間最大イベント「K’FESTA.4 Day.1」(21日、東京ガーデンシアター)でスーパーライト級王者・山崎秀晃(34)が不可思(29)を1ラウンド(R)1分9秒のKOで下し、王者としての初陣を飾った。

1R早々に放ったバックブローで、いきなり不可思をダウン寸前に追い込むと、一気にラッシュ。ローキックなどで立て直しを図る相手に、最後はカウンターの左ストレートをアゴに合わせて粉砕した。

昨年9月に安保瑠輝也を破り、スーパーライト級のベルトを奪取。33歳での初戴冠だった。今回はノンタイトル戦だったが、王者として十分すぎるほどの強さを見せ「有言実行じゃないが、山崎らしい試合を見てもらえたんじゃないかな」と満足した様子を浮かべた。

3週間前に右の眼窩底骨折を負っていたことを明かし「目の焦点も合わず、出場はギリギリまで迷った」。それでも王者の責任感から出場。「早期の決着を狙った」との言葉通りの快勝劇だった。

最後は「チャンピオンとしてK―1を引っ張り、『K―1見なあかんな』という試合を見せたい」。王者としての自覚にあふれていた。

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