【K―1】椿原龍矢がフェザー級新王者に 延長で江川優生を破り「最高の王者になりたい」

椿原(左)の蹴りが江川にヒット

立ち技格闘技「K―1」の年間最大イベント「K’FESTA.4 Day.1」(21日、東京ガーデンシアター)でフェザー級のタイトルマッチが行われ、挑戦者の椿原龍矢(21)が王者の江川優生(23)を延長の末に破り、新王者となった。

ノンタイトル戦だった昨年9月の大阪大会では椿原が勝利。リベンジを期す江川が1Rから距離を詰め、的確なパンチを浴びた椿原はロープを背負わされた。しかしその圧力に徐々にアジャストし、2Rからはフットワークもさえた。左の下段、上段蹴りの連打なども浴びせ、さらに右飛びヒザなど多彩な攻撃も見せた。

3Rも一進一退の攻防で、判定でも決着がつかず、延長戦へ突入。延長でも椿原は集中力を切らすことなく足を使い、江川の強打を空転させた。最後は2―1の判定でベルトを奪取した。

試合後は「今日は最強の江川選手に勝てて良かった。前回以上のオーラも風格も圧力も経験できた。今後どんな化け物やっても大丈夫だなと思った」と〝怪物・江川〟退治にしてやったり。

今回もヒット・アンド・アウエー戦法が奏功。「前回は勝つためだったが、今回は倒しにいった」と戦略を語った。「いろんな人の意見を聞いて、『倒せる方が面白い』というなら倒せるように頑張る。みんなが思う最高な選手になりたい」と柔軟な王者像を理想とすることを明かした。

© 株式会社東京スポーツ新聞社