大崎初戦 22日に順延 秋山主将「集中切らさずに」

雨天練習を終え、甲子園球場を後にする大崎の選手たち=21日(代表撮影)

 甲子園球場で開催中の第93回選抜高校野球大会第3日は21日、雨で中止になり、第2試合(11時40分)に予定されていた福岡大大濠-大崎をはじめ、具志川商(沖縄)-八戸西(青森)、明豊(大分)-東播磨(兵庫)の1回戦3試合は22日に順延された。休養日を含めて日程は1日ずつ繰り下げられ、決勝は4月1日に変更となった。
 21日に試合予定だった各チームは甲子園の室内練習場で調整。大崎の選手たちはグラウンド見学後、野手は打撃、投手はブルペンで軽くキャッチボールなどをした。
 オンライン取材に応じた秋山章一郎主将は「すごいところでするんだなと全員が思っている。集中を切らさずにと声を掛けた。冬に振り込んできた成果を見せたい」と気合十分。清水央彦監督は「地域の協力なくしては成り立っていないチーム。納得していただけるゲームをしたい」と静かに闘志を燃やしていた。
 試合が日曜から平日にずれたことで、応援者の中には仕事のため、後ろ髪を引かれながら飛行機や新幹線でとんぼ返りした人も相次いだ。予定していたアルプスへの約950人の入場を管理していた後援会役員は仕切り直しへ対応に追われた。
 一方、そのまま現地で宿泊して22日に臨む応援者も少なくなく、OB会の浦口敏海会長は「こればかりは仕方ない。残念な面もあるけど、選手がいい天気の中、できるのが一番。とにかく伸び伸びとプレーしてほしい」とエールを送った。


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