【WWE】「ファストレーン」の中邑真輔VSセス・ロリンズの一騎打ちは衝撃的な結末に

「ファストレーン」で激突した中邑真輔(左)とセス・ロリンズ(2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.)

【フロリダ州セントピーターズバーグ21日(日本時間22日)発】WWEのPPV大会「ファストレーン」が開催され、“キング・オブ・ストロングスタイル”こと中邑真輔(41)が、“救世主”ことWWE王座グランドスラム達成者のセス・ロリンズ(34)に惜敗した。

大舞台での両雄のシングル戦は、2019年6月28日両国国技館の日本公演で、中邑がロリンズのユニバーサル王座に挑戦して以来、約1年9か月ぶり。18年11月18日のPPV大会「サバイバー・シリーズ」では中邑がUS王者、ロリンズがインターコンチネンタル王者として激突しており、過去2回のシングル戦はいずれも好勝負の末、中邑が惜敗している。

今回はノンタイトルながら、勝者は一気に王座戦線に浮上できるとあって、中邑は気合満点でリングインした。中邑はいきなりヒザ蹴りから「カモーン!」のポーズで挑発。ランニングニーを叩き込んだ。ロリンズも実況席へ中邑を叩きつけると、ブロックバスター式胃袋砕きで反撃した。

中邑はキチンシンク、顔面へのヒザで苦しむもロリンズが逆エビを狙うと下からのアームバー、スライディングキックで反撃。エプロンで後頭部に強烈なヒザを見舞った。

さらには相手をコーナーに設置してのジャンピングニー。実力者のロリンズも場外トペ、スリングブレイドで反撃する。リング中央でエルボーの打ち合い後、中邑は後頭部への蹴りからスライディングジャーマンを決める。

しかし勝負を決めにかかったキンシャサ・ニー・ストライク(ボマイェ)は未然に防がれるも、中邑もストンプ(踏みつけ攻撃)をかわしてランドスライド。2発目のキンシャサ弾もかわされると、後頭部へ変則的な蹴りを浴びてしまう。最後は変則的角度からのストンプ一撃。中邑が惜しくも大一番での勝利を逃した。

敗れたとはいえ、最近はスピーチばかりだったロリンズがここまで追い込まれたのは久しぶり。株を上げた中邑は祭典「レッスルマニア37」(4月10、11日)で一気に浮上の可能性も出てきた。

「レッスルマニア37」は日本時間4月11、12日にWWEネットワークで配信される。

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