高速道路の合流レーン「車止めないで」 保土ケ谷バイパスで3人死傷 刑事、行政罰の可能性も

3人が死傷する事故が発生した保土ケ谷バイパスの合流レーン=東京都町田市

 高速道路の本線への合流レーン上で、大型車による一時的な駐停車が後を絶たない。スムーズな通行の妨げになるばかりか、重大事故につながる危険性をはらむ。高速道路での駐停車は道交法で禁じられており、追突された側であっても刑事罰や行政罰が適用される可能性がある。神奈川県警は「危険性が高いのでやめてほしい」としている。

 4日午後2時25分ごろ、県警が管轄する東京都町田市の保土ケ谷バイパスで、停車中の大型トラックにトラックが追突した。現場は東名高速道路横浜町田インターチェンジ(IC)から同バイパス本線に接続する合流レーン上だった。追突したトラックに乗っていた、いずれも23歳の男性2人が死亡し、運転していた男性(23)も軽傷を負った。

 県警高速隊によると、合流レーンは約250メートルあり、大型トラックは接続部から約200メートル地点でハザードランプを点灯させた状態で停車。相模原市内にある積み荷の搬送先に別の搬入車両が先着していたため、時間調整をしていたという。現場は見通しが良く、当時、本線に渋滞はなかった。

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