OTC薬販売「2分の1ルール」見直し、「進捗に遅れ。2021年中に施行か」/ドラッグストアの勉強会「DMS」予測

【2021.03.22配信】ドラッグストアをはじめ卸やメーカーが参画して商品流通の在り方を話し合う勉強会の「ドラッグストアMD研究会」(DMS)は3月22日、「特別セミナー・OTC販売規制緩和の動きに関する最新情報セミナー」をオンラインで開催した。その中で、「2分の1ルール見直し」に関して、「今年の1月段階の予定よりも進捗が遅れている」と指摘。見直しの方向性に変わりはないものの、施行は2021年中になるのではないかと予測した。

2分の1ルールと遠隔管理販売は切り離せない面

ドラッグストアMD研究会の横田 敏氏が講演した。

その理由として、段階的に検討を行う見込みだった「2分の1ルール」と「遠隔管理販売」の2つが、切り離しての議論が難しいとの判断が出てきているのではないか、と推測した。

さらにはオンライン服薬指導のルール見直しも今年中に進める他、オンライン資格確認など、ヘルスケア領域のデジタル活用が進む中、それぞれの課題が影響し合う可能性があり、「2分の1ルール」だけを切り出して議論することが難しくなっていると見通した。

その上で、「今年度中に何らかの方針は出されるとは思うが、施行は2021年中になるのではないか」と予測した。

OTC薬の販売ルールを巡っては、昨年、コンビニエンスストア業界から規制改革推進会議に要望が出されたことを発端に、議論が進んでおり、昨年末に実施事項として、「2分の1ルール」に関しては「令和2年度結論、結論を得次第速やかに措置」、「遠隔管理販売」に関しては、「令和2年度検討開始、早期に結論」と決定されている。
(各事項の詳細については下記リンク記事参照)

なお、同セミナーは会員向けに3月31日(水)19時 までオンラインで配信している。

【規制改革会議】一般用医薬品販売の「2分の1ルール」今年度中に結論

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